関東平野に抱かれた山と湖 - 自然と人をつなぐ石・土・水 -
MT.TSUKUBA AREA GEOPARK筑波山地域ジオパーク
茨城県中南部に位置する
石岡市・笠間市・つくば市・桜川市・土浦市・かすみがうら市の6市からなるこの地域は、
日本最大の平野である関東平野の中に、
日本百名山の一つである筑波山がそびえ、
国内第2位の湖面積を誇る霞ヶ浦が広がっています。
生きている大地の動きを実感!
筑波山地域には、日本百名山の筑波山から生活に身近な里山まで筑波・鶏足山塊と呼ばれるさまざまな山があります。これらの山々には、数千㎞におよぶ海洋底の大移動や地下100㎞から湧き上がるマグマの活動など、2億年を超える地球の物語が隠されています。
霞ヶ浦のピースサインのかたちは
この地に広大な海と河川が存在した証拠。
海面は気候変動により上昇と低下を繰り返し、約2万年前の寒い時代には、現在より約120mも低いところにありました。霞ヶ浦のかたちは、その頃流れていた河川がつくった谷地形の名残なのです。
関東平野は
かつては海の底だった!
一都六県にまたがる関東平野。日本一の広さを誇る真っ平らな平野は、そこがかつて海の底だった名残です。月日を経て陸に現れた「海底」は、川によって削られて、「農業王国」茨城を支える豊かな平野となりました。
石・土・水の恵み
筑波山地域ジオパークは石・土・水の恵みが豊かな地域です。筑波山地域の石材は、国会議事堂や最高裁判所など日本の近代建築を支えました。また、地域の伝統工芸として石燈籠の文化も発達しました。大地をつくる岩石が風化してできた土は、笠間焼をはじめとした焼き物文化を育み、さらにレンコンや栗などの農産物のとれる土壌をもたらしました。山の湧水や霞ヶ浦の豊富な水資源は、酒、味噌、醤油づくりやシラウオやワカサギなどの水産資源を支えています。
VISIT「大地の遺産」に会いに行く。
筑波山地域ジオパークの見どころを訪ねると、
見慣れたものや素通りしていたものが、
きっと新鮮なものに見えてくるはずです。
地球の魅力を探す旅に出かけてみませんか?
筑波山地域ジオパークの楽しみ方
01 3つのゾーンを楽しもう
筑波山地域ジオパークは「筑波・鶏足山塊ゾーン」、「霞ヶ浦ゾーン」、「山と湖をつなぐ平野ゾーン」の3つに分かれています。
その中に、地質的な見どころが26箇所あります。
02 パンフレットがあると便利!
筑波山地域ジオパークを巡る際はパンフレットがあると便利です。
03 ジオサイトにある発見・体験ポイント
「旅と地球」パンフレットのジオサイト紹介ページには
各サイトで「見つける・体験する」ポイントを掲載しています。
クイズ形式になっているところもあるので探してみましょう。
ジオパークの目的の1つに地形・地質遺産の保全があります。
01. 岩石・鉱物や動植物を不必要に破壊する行為は慎む
02. 私有地や立入禁止区域への出入りの禁止
03. ハイキング中や写真撮影時の安全管理