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Story 04 南方系と北方系の動植物がともに生きる筑波山塊

『Story 04 南畝系と北方系の動植物がともに生きる筑波山塊』の画像

 

 

筑波山をはじめ、筑波山塊の山々はどれも標高900mに満たない低山ですが、多種多様な動植物を目にすることができます。

この動植物の豊富さには、生物の分布から見て、筑波山塊が西日本と東北日本の境界近くに位置していることや、ふもとから山頂にかけて生じる気候差が、温暖な気候を好む動植物と冷涼な気候を好む動植物の生育を可能にしていることが関係しています。

また、筑波山の動植物には、過去の気候・環境変化の歴史を今に伝えるものもいます。

例えば、山頂付近のブナやミズナラなどの落葉樹は、約2万年前の寒冷な時代の生態系の名残と言われています。

また、中腹付近のスダジイやタブノキなどの常緑樹は、約7000年〜6000年前の温暖で現在よりも内陸に海岸線があった時代に、筑波山塊まで分布を広げたと考えられています。

 

  • P-1200
  • 2016年4月14日
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