学校の先生に筑波山地域の地層や化石を使った理科の実技研修を行いました!(2022/8/2)
年度初めに、県南地区研修担当の先生より、小中学校の理科の教員向けに地層や化石の野外観察を行う実習ができないかと相談があり、筑波山地域ジオパーク推進協議会にて研修会を行うこととなりました。
猛暑真っ盛りの8月2日、34名の先生方を対象に、理科実技研修を六斗ジオサイトの現地研修と学校🏫での観察実習を含めて行ってきました!
六斗(ろくと)はつくば市南部にある地区で、牛久沼や谷田川があり、低地には田んぼ🌾が、台地にはネギ畑が広がる地域です。13~12万年前の温暖な時代は、この辺りまで海が広がっていたことから、一部の地層からは実は貝の化石が見ることができるんです!
午前の研修会では、六斗ジオサイトを巡り、地層や貝化石を観察しました。さすがは理科の先生、歩き出すと、ここにはメダカやザリガニがいるんだよと教えてくれたり、珍しい石を拾ったりと、きらきらした表情で野外観察を楽しんでいました。
午後の実習では、学校の理科室で、冨永専門員の説明のもと、ワークシートを使いながらグループごとに貝化石の特徴を確認していきました。貝には実は「歯」や「耳」があるって知っていましたか?実際に食べるための歯🦷や音を聞くための耳ではなく、貝にも歯や耳に似た形の部分があるのです。
最後に先生方から、「ジオパークは理科の学習なのかと思っていたけれども、地域の歴史や産業と関わりを学べるので、社会や総合学習で教科横断型で使えますね!」との感想をいただき、今、教育に力を入れている事務局としてとても嬉しかったです。今後も学校の先生方が授業で活用できるような講座を開催していきたいと思います!