高峯から富谷山にかけては、鶏足(けいそく)山塊八溝層群国見山層の砂岩や泥岩とその互層が分布する。
特に高峯山麓では、八溝層群に貫入した稲田花崗岩が見られ、花崗岩に近い部分に露出する砂岩は熱による変成を受けている。
高峯の展望台からは岩瀬盆地から筑波山塊まで、富谷山の展望台からは岩瀬盆地から筑波山塊、真壁台地、桜川と桜川低地の眺望を楽しむことができる。
高峯はヤマザクラ群生地としても有名で、国の天然記念物に指定されている磯部桜川公園のサクラ(桜川のサクラ)、世阿弥の謡曲「桜川」の舞台となった磯部稲村神社と合わせ、春の開花期には多くの観光客が花見に訪れる。
また富谷山中腹の小山寺は、天平7年(735年)に聖武天皇の勅願で行基によって創立されたと伝えられる古刹で、三重塔は国の重要文化財に指定されている。