石の百年館は、笠間市稲田にある花崗岩(稲田石)の採石の歴史を残す資料館で、施設の外観と内壁の一部に再利用した稲田石を使い、建物自体が展示品にもなっている。
稲田石の採石に関する貴重な資料を展示するほか、稲田・笠間付近の地質、窯業や酒造業、そして「筑波山地域ジオパーク」を紹介し、本地域のビジターセンターとしての役割も果たしている。
福原北方の柊(ひいらぎ)山の展望台周辺には、花崗岩質マグマの貫入によって石灰岩が熱変成を受けて形成された大理石が分布する。
その中には、変成作用によってできた珪灰石(けいかいせき)などスカルン鉱物と呼ばれる様々な二次鉱物が見られ、こうした鉱物組成からマグマの熱による反応を学ぶことができる。