17. 高浜・石岡(石岡市)

17. 高浜・石岡(石岡市)

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高浜入りは、約2万年前の最終氷期に恋瀬川の活発な下刻作用によって形成された深い谷地形である。

この湾入部にある高浜地区から常陸國總社宮まで続く浸食崖では、生痕がよく発達した古東京湾形成時の砂泥層が見られる。

また、高浜地区の露頭では、海岸線に多く見られるコモチシダなどの暖地性植物を見ることもできる。

 

高浜地区は、常陸国府があった石岡府中への玄関口として栄え、茅葺き屋根の高浜神社は当時の面影を残している。

明治時代以降は、霞ヶ浦の水運の繁栄とともに河岸として栄え、酒や醤油などの醸造業が盛んであった。

高浜地区と石岡地区には現在も酒蔵や味噌蔵が並び、かつての醤油工場の跡地なども残されている。また石岡地区には、常陸国府跡(国指定史跡)、国分寺跡や国分尼寺跡(ともに国指定特別史跡)が残る。

 

  • P-81
  • 2016年5月26日
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