Story 06 信仰と文学を育む神秘の山、筑波山

Story 06 信仰と文学を育む神秘の山、筑波山

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古来、筑波山は、関東地方のランドマークとしての役割を担うとともに、山岳信仰の対象や神仏習合の霊場、江戸の鬼門を守る霊山として、遠方から多くの人々が訪れる山でした。

山頂や中腹にある筑波山神社の本殿・拝殿や、山麓に残る古い神社や仏閣は、このような筑波山の信仰の歴史を今に伝えています。

筑波山は、奈良時代につくられた万葉集や常陸風土記にも登場し、江戸時代には「西の富士、東の筑波」と称されるとともに、俳句を通じて「紫峰」とよばれるようになりました。

また、近代文学や絵画においても、自らの心情を映す山として盛んに取り上げられています。

このように、多くの先人の心をとらえ、この地域の歴史や文化を育んできた筑波山の美しい姿、自然と風土は、今も原風景として地域の人々に愛されています。

 

  • P-318
  • 2016年4月14日
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