SDGs とジオパークの活動
2015年9月の国連総会において、「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂生のある社会の実現に向けて、2030年を期限とする17の持続可能な開発目標(SDGs ; Sustainable Development Goals)が採択されました。
ユネスコ世界ジオパークはユネスコの正式プログラムの1つで、ジオパーク活動を通じて持続可能な地域社会の実現を目指しています。そして、持続可能な地域社会の実現を目指すジオパークの目標は、SDGs(持続可能な開発目標)と共通しています。
日本ジオパークである筑波山地域ジオパークでも、ユネスコ世界ジオパークの基準に沿って持続可能な地域社会の実現を目指し、SDGsの達成に貢献できるよう活動を行っています。
- リンク
・ジオパークの基本的な考え方(ユネスコの国際地質科学ジオパーク計画(International Geoscience and Geoparks Programme: IGGP)の定款とガイドライン)
筑波山地域が目指す姿
つなげよう 石・土・水のおくりもの ーわたしたちがつくる 伝える 筑波山地域ー
筑波山地域は、平野、山、湖がつくり出す環境によって、動植物、歴史、文化、農水産物、工芸品等に恵まれている地域です。しかし、それらがあることが当たり前になってしまい、地域の魅力として認識されていません。
本ジオパークの新規認定時に掲げた将来の姿は、「みんなに愛される地域づくり(郷土愛の醸成)“We All Love Mt. Tsukuba Area”」でした。しかし、本ジオパークには未だに「認知度が低い」などの問題が残っています。2021年度からは、「みんなに愛される地域づくり」の精神を継承しつつも、以下の目的と手段により、筑波山地域内部にとどまらず外部に向けた活動も積極的に行います。
◆目的 |
地域の課題を「自分事」としてとらえるため。 地域の地形・地質が、自分たちの生活が成り立つ基盤であることに 気づいてもらうため。 大地への関心を高めるため。 |
◆手段 |
筑波山地域の良さを伝える。 自然に触れて、楽しかった、おいしかったと感じる体験を提供する。 相手の興味・関心のある事象と大地の活動を結びつける。 |
これらの目的・手段を踏まえ、本ジオパークは、筑波山地域の魅力を発信することで地域を活性化し、住み続けられる地域を、次世代を担う子どもたちに残していきたいと考えます。
目指す姿の実現に向けて
(1) 保全
保全対象を明確化し、地域住民の力で保全できるようにする 筑波山地域の地域資源の価値を評価して、筑波山地域の新たな魅力の掘り起こしを行います。さらに、地域資源の価値を維持するための施策を実施します。具体的には、保全対象を明確に定め、個々の保全対象を持続的に活用するための適切な保全計画を策定し、保全を実践していきます。
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(3) 持続可能な開発(ジオツーリズム)
地域の魅力を伝える多様なジオツーリズムがある 筑波山地域の地域資源を観光分野に活用することで、地域の活性化を図ります。そのために様々な状況に合わせたツーリズム商品を開発し、実施しています。また、ジオツーリズムの担い手となる認定ジオガイドの育成や、筑波山地域の特徴をいかした地場産品のブランド化を進めていきます。
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(5) ネットワーク
日本ジオパークネットワークの一員として、適正なネットワークの下に活動が推進されている 日本ジオパークネットワークの一員として、優良事例の発信や全国大会及び研修会開催の協力を行い、ネットワークの活性化を図ります。一方で、他のジオパークの優れた事例を学び、本ジオパークの活動にいかしていきます。
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基本計画・アクションプラン
基本計画(2021年8月策定)
筑波山地域ジオパーク基本計画は、本ジオパークが目指す姿を明らかにし、関係者の認識を一致させることを目的に策定したものです。
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アクションプラン(2021年8月策定)
筑波山地域ジオパークアクションプランは、基本計画で定めた行動指針を具現化するための具体的な事業を定めたものです。 アクションプランの計画期間は2021年度から2024年度までの4年間とし、1年ごとに事業の内容を評価し、随時見直しを行います。
筑波山地域ジオパークアクションプラン前期|2021-2024
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年次事業報告書
筑波山地域ジオパーク推進協議会の取組内容を年次毎にまとめています。 |